社長・幹部インタビュー

元従業員から社長へ。
M&Aによる「統合」がもたらした
真の働き方改革と未来への確信。

株式会社虹の街

代表取締役社長 原田 賢弥

今回のインタビューでは、元々「株式会社 虹の街」の従業員であり、グループ入り数年後に社長に就任した原田社長に、当時の心境から現在の展望までを語っていただきました。

原田 賢弥

グループ入り(M&A)を知った当時の立場と、その時の正直な心境を教えてください。

正直なところ、一言で言えば「不安」しかありませんでした。「この先どうなるんだろう」という思いが真っ先に立ちましたね。

M&Aの展開は非常に早く、当時いた部長クラスや所長クラスの幹部の多くが変化することを恐れて会社を辞めていきました。私自身も体制が変わることに対してプラスには考えられませんでしたが、「辞めるという判断をするのは、今じゃない」と直感的に思ったんです。

良くなるのか悪くなるのか、その時点では全く判断がつかなかった。だからこそ、まずは落ち着いて、どういう状態になるのかをしっかり見てから判断しようと考え、様子を見ることにしました。

実際にグループ入りして、働く環境はどう変わりましたか?

最も大きく変わったのは、「働く環境」と「モチベーション」です。
以前の環境では、定期昇給もなかったです。有給休暇を取ることもなかなか難しい文化でした。それが「世の中の当たり前だ」と思い込んで働いていたんです。

転機となったのは、セントケア・ホールディングの村上会長が方針発表会に来てくださった時です。全社員の前で「絶対に社員に対して不利益は生じさせない」と言い切ってくれました。その言葉に、救われたような気持ちになりました。

そして、その約束は守られました。待遇が改善され、定期昇給が行われ、有給も消化できる適正な評価文化へと変わりました。より良い未来のイメージができるようになったことで、「あの時、辞めなくてよかった」と思っています。

実際にグループ入りして、働く環境はどう変わりましたか?

従業員から社長への打診。その時、どのように感じましたか?

社長就任は、全くイメージしていませんでした。

打診される前、半ば騙されるような形で地域会社社長たちの経営計画合宿に呼ばれたんです。東京行きのチケットを取るように言われた時点で「何かあるな」とは予感していましたが、実際に前社長の遠藤さんから話をされた時は、すでに腹を括っていました。そのため、二つ返事で承諾しました。

もちろん、福祉の現場一筋でやってきた人間ですから、経営の経験もなく、「果たしてこれだけのサービスを経営していけるのか」という不安はありました。しかし、「自分が必要とされている」「自分しかいないんだろうな」という思いが、最終的に背中を押してくれました。

セントケアグループとの「文化の統合」で苦労した点はありますか?

セントケアグループとの「文化の統合」で苦労した点はありますか?

在宅介護サービスに特化しているという点では両社とも共通していたので、サービス自体の方向性に違和感はありませんでした。

苦労したのは、「事業推進のスピード感」と「数字に対する意識」です。

加算の取得や新規開設などのスピードが非常に早く、ついていくのが大変でした。また、以前はPL(損益計算書)などを社員が目にする機会はなく、細かな業績についても共有されていませんでした。

方針や理念などもあまり深く追求する文化はなかったですが、セントケアから出向されてきた遠藤社長が粘り強く言い続けてくださり、村上会長も定期的に秋田へ足を運んで幹部と向き合ってくださいました。

そのおかげで、まずは幹部が「会社が成長していくことの大切さ」を深く理解し、成長することができたのだと感じています。

同じような境遇にある方々へ、メッセージをお願いします。

人生も会社も、「出会う人や企業」によって大きく変わるということを実感しています。私にとっては、遠藤社長や村上会長、そしてセントケアという会社との出会いが、自分自身の人生を、そして会社を劇的に変えてくれました。

グループ入りしたことで、「何のために、どこに向かっていくのか」という会社としての方向づけが明確になりました。今では自信を持って、社員にそのビジョンを語ることができるようになりました。

特に秋田県のような高齢化と人口減少が顕著な地域において、これまでの独自のノウハウだけで生き残っていくのは困難でした。グループの知見を取り入れ、コンプライアンスを遵守し、「真っ当な状態」で仕事ができる環境を得られたことは、大きな強みです。

現在は、MBO(マネジメント・バイアウト)を経て、さらに利益を全従業員に還元できる体制へと進化しようとしています。

「社員の幸せを一番に考えられるようになった」。

そう胸を張って言える今、この会社で共に未来を描けることに喜びを感じています。