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お客さまストーリー

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Episode. 01

希望したご自宅での生活が実現
ご家族さまとの毎日が目標達成の力に

A様 89歳 秋田県大館市 男性

A様/89歳/男性

基本データ

寝たきり度 A2(外出の頻度が少なく、日中も寝たきりの生活をしている)
日常自立度 Ⅰ(何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内および社会的にほぼ自立している)
既往歴 2021年 腎不全尿閉 2021年 胃ろう造設 不明 認知症

ご利用までの経緯

腎不全治療の入院中に誤嚥性肺炎が起こり、胃ろう造設(胃に穴をあけ管で栄養摂取する方法)。寝たきりの生活に。現在は大館市で奥さまと2人暮らし。同市内にお住まいの次男さまも介助しています。

ご利用のきっかけ

介護に対するご家族さまの不安が大きく、退院後は施設入所も検討しましたが、ご本人さまの強い希望で、在宅介護のための訪問看護サービスを選びました。

STORY

ご自宅での生活をかなえるために
ご家族さまの介護を支えるケアプラン

退院後、A様とご家族さまは、寝たきりでの生活をどこで過ごすか決断しなければなりませんでした。経管栄養による食事介助、尿管カテーテルやおむつ交換といった排せつ介助を要するなか、ご家族さまは介護に自信が持てず、施設への入所も考えたといいます。しかし、A様の「自宅で生活したい」という強い希望をかなえるため在宅介護を決意。「訪問看護」(週1回)、「訪問入浴」(週2回)、「通院介助」(半年1回)のサービスを活用しご自宅での生活をスタートしました。また「福祉用具レンタル・販売」サービスを活用して、ベッド一式、歩行器を導入。段差へのスロープを設置し、ご自宅で暮らしやすい環境を整備しました。 在宅介護にあたっては、虹の街大館営業所のケアマネジャー野呂さんがケアプランを作成。現在も月1回のヒアリングで介護サービスのバランスを調整し、ご自宅での生活をサポートしています。

A様と奥さま、担当ケアマネジャーの野呂さんにお話を伺いました。

退院後1カ月で歩行・トイレでの排せつが可能に
A様と奥さまの負担が軽減

入院中のA様は、ベッドから起き上がることができず歩行訓練などのリハビリができずにいました。しかし在宅介護を開始して1カ月。歩行器を使って廊下を1日3回往復する自主訓練を始めたことで、お一人での行動が可能に。そこで野呂さんからスロープの設置をご提案し、居間からトイレまでの小さな段差を解消しました。ご自身でトイレへ移動できるようになったことでおむつが不要となり、生活も身軽になったといいます。トイレには奥さまの介助が必要ですが、おむつ交換が不要になったことはA様の精神的負担、奥さまの身体的負担の軽減につながる大きな進展でした。

A様

自宅での生活が叶ってよかった。慣れてきたら、ベッドを離れるときに尿管カテーテルの管が外れるトラブル減りました。その尿管カテーテルの袋を入れる専用バッグは妻のお手製です。

奥さま

専用バッグは、肩や歩行器にかけて移動できるようショルダー型にしました。今自分が穿いているズボンも手作り。モノを作るのが好きなんです。

野呂

病院では歩行時の転倒防止のためベッドでの生活がメインです。しかしそれが原因で下肢筋力の低下につながり、歩行が困難になることもあります。ご自宅で早めに歩行訓練を開始された頑張りが結果につながりました。

奥さまと次男さまの献身的な食事介助
毎日3回の経管栄養もご自宅で

1日3回の食事は奥さまが介助しています。経管栄養での食事介助には多くの手順や加減の習得が必要ですが、訪問看護師が案内する介助方法を奥さまが毎日実践し、スムーズな食事ができるようになりました。ラコール(栄養剤)を入れた専用容器を点滴台に設置し、胃ろうの管に取り付けて流し込みます。急にたくさん流し込むと胃が驚いて吐き気や下痢の原因になるので、約1時間かけゆっくり流す調整が必要です。夕方には次男さまもお手伝いにいらっしゃり、奥さまと協力して介助しています。 半年1回の胃ろう交換では通院介助サービスを活用し、A様、奥さま、介護員でタクシーに乗り通院してします。それ以外でも体調の変化があったときは、虹の街の看護師が状態を確認しにご自宅を訪問。必要に応じて医師を呼んだり、病院へお連れしたりする仕組みがあり安心です。

A様

経管栄養でラコール(栄養剤)を取るようになったら、ひげや髪の毛までよく生えるようになりました。栄養が体に行き渡っているなと感じます。年齢が年齢だし今は今のことで精一杯だけど、できれば元のように生活したという気持ちもある。

奥さま

髪は本当によく伸びるようになって、私が月2回散髪しています。訪問入浴の前に髪を切れば、落ちた髪もすぐ洗い流してもらえますね。お風呂に入るのはとても気持ちいいみたいで、入浴後はいつもすぐ寝てしまいます。

野呂

食事も奥さまと次男さまの介助でしっかり行えていますよね。胃ろう造設をされている方は、退院後施設に入り寝たきりで過ごされる方がほとんどで、A様のようにご自身で歩いてご自宅で生活されている方はとても珍しいです。今の生活がかなっているのは「自宅で暮らしたい」というA様の強い気持ちと、ご家族さまの一生懸命な介助の賜物。A様とご家族さまの頑張る姿を見て、ケアプランを考える私自身も力をもらっています。

少しずつ目標に向かって
趣味の絵画を描けるように

野呂さんは月に1回ご自宅を訪問したり、都度ご希望に応じて顔を合わせながら、ケアプランがA様やご家族さまに合っているかを確認しています。在宅介護の生活では、長期的な視野で目標に向かう計画が大切です。A様の現在の目標は絵を描けるようになること。美術教師をしていたA様は、ご自宅のアトリエに一日中こもるほど熱心に絵を描いていました。入院以降は制作活動を休まざるを得ませんでしたが、ご自身の希望を忘れることなく、毎日のリハビリに励んでいます。ご自宅の廊下を飾る、お孫さまが描いた絵も、リハビリの心の支えです。介護が必要になっても住み慣れたご自宅でご家族さまと触れ合い、意欲を持って過ごせることが、在宅介護の一番の魅力です。

A様

訪問看護のケアプランが良い結果につながらなかったらどうしようかと考えていましたが、野呂さんをはじめ虹の街の皆さんにきちんとケアしていただき、良い結果を実感できています。ありがたいです。週2回のお風呂の訪問入浴はとても気持ちいいし、看護師さんが妻を褒めるから妻も張り切っていますよ。なにより、野呂さんに担当してもらえて、力になってもらえて、正直にありがたいと思っています。

奥さま

野呂さんが食事介助の仕方や日常のケアのことなど、分からないことを丁寧に教えてくれ、相談にも乗ってくださるので助かっています。月1回といわず、時々いらしていただきたいぐらいです。

ご自宅での夫婦生活継続のため
ケアプランでお手伝いしていきます

野呂

次男さまのご協力も得ながらお2人がご自宅で生活を続けられるよう、心身の状態に留意したサービス提供、事業所との情報共有などでサポートしていきます。
在宅生活がご本人さまに与えるプラスの効果はたくさんあります。その反面、在宅介護におけるご家族さまの負担は避けて通れません。介護側のご負担を和らげ、ちょうど良い生活バランスを計画すること。そしてご家族さまの意志を支えることも、ケアマネジャーの大きな役割だと感じています。

初回利用時 12カ月後
食事 経管栄養(3回) 経管栄養(3回)
入浴 機械浴 訪問入浴
排せつ 排尿は膀胱留置カテーテル、排便はオムツ 自身でトイレへ移動。排せつ介助で排便
移乗移動 腰を支えるなどの一部介助、見守り 見守り
体位変換 できない 手すりにつかまり可能
更衣 構えることで協力動作あり 協力動作あり
歩行 歩行器レベルではあったが、離床拒否が強く、リハビリ介入ができず 歩行器