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お客さまストーリー

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Episode. 02

入浴が家族の絆を育む時間に
ご家族さまからの感謝のお便り

K様 86歳 秋田県横手市 女性

K様/86歳/女性

基本データ

寝たきり度 B2(車いす移乗し、リビングでご家族さまと食事。ポータブルトイレで排せつ)
日常自立度 Ⅰ(何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内および社会的にほぼ自立している)
既往歴 2019年 帯状疱疹 2021年 呼吸器疾患、在宅酸素を使用

ご利用までの経緯

娘さまご夫婦、お孫さまご夫婦、ひ孫さまとの6人暮らし。ご家族さまの介助によって自宅浴槽にて入浴をしていましたが、体調不良に伴いシャワー浴がメインに。その後、呼吸が不安定になることが多くなり虹の街を利用。

ご利用のきっかけ

一番の理由はK様の身体的負担を考慮したことです。体調を心配するご家族さまの身体的・精神的負担も大きくなり、それらを軽減するために訪問入浴サービスを利用しました。

STORY

もう1度心地よいお風呂の時間を
ご家族さまの想いで利用した訪問入浴

4世代が暮らすご自宅で、在宅介護生活を送っていたK様。呼吸器疾患の在宅酸素療法(※1)を導入しながらも、娘さまの献身的な介助のもと、車いすで浴室に移動し入浴していました。2022年1月頃からは体調を考慮して、浴槽での入浴を控えシャワー浴に切り替え。その後、移動や動作でも呼吸が乱れご家庭での入浴が難しくなったため、「訪問入浴(週1回)」の利用をスタートしました。サービスはK様がお亡くなりになるまでの約1カ月間と短い期間でしたが、K様は入浴をとても楽しみになさっていたそうです。

K様がお亡くなりになった後、虹の街にご家族さまからの感謝のお便りが届きました。今回はお便りをご紹介しながら、K様の訪問入浴を担当した千葉さんにお話を伺います。

※1:酸素を体内に取り込めない方が、酸素を供給する機械を使い生活する治療法。

訪問入浴で3カ月ぶりにかなった
お湯に浸かっての入浴

訪問入浴では、スタッフ3名がお部屋まで専用の浴槽を運び、お客さまを寝かせたまま洗体します。K様の場合は入浴の際、呼吸器への負担や過去に患った帯状疱疹の痛み、皮膚の弱さなどが心配されました。ご家族さまが見守る中、健康状態を確認して入浴。医師の指示に基づいて、鼻に通した管から適正な酸素を供給します。帯状疱疹の痛みはモルヒネの内服でコントロール。洗体ではボディソープをたっぷり泡立て、泡を優しく滑らせて肌への負担を最小限に留めます。「服を脱がせるよ」「体を拭くよ」とスタッフが1つ1つ声をかけ、10分程度、ゆっくりと入浴できました。

呼吸が苦しくなることもなく、心地よい入浴ができたK様。2回目、3回目と回数を重ねる度に、心も体もリラックスしていきました。

千葉

入浴中は手順をお声がけしながらお客さまとお話します。K様の入浴中は、当時小学2年生だったひ孫さま(Tちゃん)も見守ってくださったので「かわいいですね」「ひ孫さまはおいくつですか?」といったお話に花が咲きました。ひ孫さまは将来の夢を「小さい子のお医者さんになりたい」と教えてくださいました。

K様への想いが詰まった
ご家族さまからのお便り

K様は3月から週1回サービスを利用し、4月初旬、4回目の訪問入浴日の朝にお亡くなりになりました。その後、千葉さんたちスタッフの元にK様の娘さまからお便りが届きます。封筒を開けると、感謝の言葉とK様への想いを綴ったお手紙、そしてひ孫さまであるTちゃんの作文が入っていました。3回目の訪問入浴を見たひ孫さまが、自分からすすんで書いてくださった作文でした。

K様のひ孫さま(Tちゃん)の作文

 

かっこいいにゅうよくしゃさん
3月28日(月曜日)

Tちゃんは にゅうよくしゃさんを見てかっこいいと思いました。
「あとへんじもきりっとしていました」
わけはなかまと協力してやっていたからです。
あとKばあちゃんがあきないように、けがさせないように、声をかけて、やっていてすごいと思いました。
「1、2、3」や「かゆいところはない」とか「よこにいくよ」などと声をかけてやっていたからです。
あとKばあちゃんも気持ちよさそうに入っていて、にゅうよくしゃさんがとてもすごいと思いました。
あと、「そこ強くふかないで」といってけがをさせないようにしていました。
Tちゃんはゆめは1つしかなかったけれど、すごいと思って、にゅうよくしゃさんもいいなぁと思いました。
だからゆめが2こになりました。

にゅうよくしゃさんがんばってください!!

千葉

K様は物静かな方で多くは語られませんでしたが、ご自宅でサービスさせていただく度に、K様とご家族さまの絆がより強くなっているのを感じておりました。ご家族さまからこのようなお手紙をいただけるとは思わず、本当に胸がいっぱいです。私たち虹の街の訪問入浴スタッフは、いつも声がけと気配り、仲間との連携を大切にしていますが、そばでじっと見守っていたお孫さまにもそれを感じ取っていただけたことに驚きました。「にゅうよくしゃさん(訪問入浴のスタッフ)も夢の1つになった」というひ孫さまの言葉に恥じないよう、これからもお客さまが心からくつろげる入浴を目指していきます。

訪問入浴を通して
お客さまとご家族さまに笑顔を

千葉

入浴は清潔保持や心身の安らぎに関わる日常的な行為です。ですが、体調にご不安を抱えるご本人さまやご家族さまにとっては簡単なことではありません。訪問入浴は、ご本人さまの「ゆっくりお風呂に入りたい」という想い、ご家族さまの「お風呂に入れてあげたい」という想いを、技術と経験、まごころでサポートします。虹の街の一部営業所では、入浴ができたお客さまに「折り鶴」を差し上げる取り組みもしています。「折り鶴=体調がよく元気な証」ですので、お部屋に飾ってくださるお客さまもいらっしゃいます。介護技術を磨くことはもちろんですが、お客さまやご家族さまに少しでも笑顔になっていただけるよう、私たちにできることは何かを考え、サービスを磨いていきます。