トータルサポーターに訪問介護を勧めてもらったものの、最初は利用に抵抗がありました。でも利用して良かったです。片付けや掃除だったり、料理だったり、自分が不得意なこともやってもらえますから、就労訓練に集中できます。
お客さまストーリー
story
Episode. 04
K様 64歳 秋田県大館市 男性
K様/64歳/男性
2020年以降 | 軽度認知障害 脳出血 感覚性失語 思考障害 |
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K様は1人暮らしで自立した生活をしています。介護は必要ありませんが、ご自身での金銭管理や食材管理が難しいため生活支援をご希望でした。
退職後、新規就労のためハローワークへ相談。K様の適正や相談内容に沿い、トータルサポーター(※1)が「就労継続支援(※2)」と「訪問介護」を組み合わせた支援計画を作成しました。 ※1:発達障害者雇用トータルサポーター。発達障害がある方に向け専門的援助を提供するハローワークの専門スタッフ ※2:一般企業に雇用されること、雇用契約に基づく就労が困難である方に対し、就労や生産活動を提供する国の支援サービス
ご本人
K様
担当介護員(訪問)
三澤
退職後、ハローワークで新規就労の相談をしたK様。K様は軽度認知障害などがあるため、障害の知識を持つハローワークの専門員「トータルサポーター」の援助を受け、無理のない就労を目指すことにしました。トータルサポーターが適正や生活環境をヒアリングする中で、K様が金銭や食生活の管理などにお困りだということが分かってきます。主な収入である年金の受給日前に、生活費を使い切ってしまうこともあったそうです。そこで、軽作業や就労訓練が行える「就労継続支援」と、虹の街の「訪問介護(週2回)」を組み合わせた支援計画を作成。K様の新たな生活がスタートしました。
今回は、K様と担当介護員(訪問)の三澤さんにお話を伺います。
毎週月〜土曜は、就労継続支援事業所へ通い就労訓練に取り組む日々です。月曜と金曜はK様のご自宅へ介護員が伺い、生活費の残金確認、食材管理、服薬管理、清掃などで生活をサポートしています。K様が利用する訪問介護サービスは、介護保険適用外のプライベートケアです。プライベートケアとは「誰でも利用可能なオーダーメイドの生活支援」のこと。介護支援や医療支援を必要としない方も、生活の困り事や悩みに訪問介護サービスを活用することができます。
K様
トータルサポーターに訪問介護を勧めてもらったものの、最初は利用に抵抗がありました。でも利用して良かったです。片付けや掃除だったり、料理だったり、自分が不得意なこともやってもらえますから、就労訓練に集中できます。
特に変化があったのは食生活です。サービス開始当初、ご自宅の冷蔵庫はぱんぱんで、消費期限を過ぎ食べられなくなった食品もたくさんありました。K様ご自身は「期限が切れても大丈夫」と考えていたため、介護員と共に食品に対する意識改革をするところからスタート。週2回の訪問介護では必ず冷蔵庫を確認し、早めに消費すべき食材があれば介護員が調理します。調理の必要がない場合は、衣類を畳んだりお部屋やトイレを清掃したりと、その日の状況に合わせ必要な家事全般をお手伝い。食費の無駄が抑えられ、生活の質も大幅に向上してきました。
K様
これまで食事は調理済みのものをスーパーなどで買ってくることが多かったです。サービスが始まって、介護員さんが作った出来たての料理を食べる機会が増えました。三澤さんが作ってくれたマーボー豆腐が特においしかったです。
三澤
就労継続支援で得たお金や、お財布の残金を一緒に確認しています。年金の一部を貯蓄に回すこともご提案しました。以前より計画的にお金を使っていらっしゃると思います。これからもK様の目標達成に向けてお手伝いしていきます!
三澤
K様のように介護支援や医療支援を必要としない方も、プライベートケアとして訪問介護をご利用いただけます。水回りの掃除や洗濯といった負担のかかる家事全般、産前産後のお手伝いなど、ご要望に応じ臨機応変なサポートでお応えできるのが、訪問介護の強みです。プライベートケアのご依頼はまだ少数ですが、近年では1人暮らしの親御さまを心配するご家族さまから、お問い合わせをいただくケースが増えています。
生活に悩みや不便を感じていらっしゃる方は、お気軽にご相談ください。
初回利用時 | 12カ月後 | |
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食事 | 購入したものがメイン | 介護員の料理を食べる機会が増えた |
家事 | お1人で手が回らないことも | 介護員が家事全般をお手伝い |
趣味 | 費用を気にせず外出 | 生活スタイルに合った外出で貯蓄 |