日常レポート
2009.10.30
一つだけのストーリー
物語は世の中の物のあはれのかぎりをかき集めて、
読む人を深く感ぜしめんと作れる物なり。
【紫 式部(978?~1016?)作家・歌人/「源氏物語」より】
■高齢になると身体や心の機能が次第に低下していきます。
そのため、ちょっとしたきっかけで病気や怪我をし、日常生活や排泄が困難になりやすくなります。
それでも、自らが望む環境で生活を続けたい、生きがいのある人生を送りたいと思うのは誰しもが思うこと。そのための手助けやお世話を行うのが介護です。
『介護』は特別なことと思いがちですが、大事なのは『思いやる心』。
目の前で転んだ人がいたら誰だって手をさしのべますよね。それと同じように、困っている人へ手をさしのべることが介護の一歩だと思います。決して特別なことではないのです。
【参考文献/webサイト「かいごのいろは」より抜粋】
※写真は昨日、夜18時半~協力医療機関でお世話になっている、循環器専門の先生から「 今起こっている『ある一人の入居者様の症例』 」を元に、スタッフ向けに緊急特別講義をして頂きました。
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現在のアルタクラッセの入居者の平均年齢は85歳。
高齢ともなれば、何かしらの疾患が起こる事は少なくない。
そんな入居者様たちには、それぞれの今まで生きてきたストーリー【物語】があります。
遠い学生時代、二十歳の頃、結婚した日、子供の成長,, 「七難八苦」もあったでしょう。
85歳だからといって、まだ人生は終わりではない。
小さな希望もあれば、変化を待ち浴びる事もない。
明日からも【一日でも長く生きる事の大切さ】にお供(サポート)をする。
私たちは、毎日ここでリアルタイムに、皆さま一人ひとりから学ばせて頂いています。
それは、自分自身の生きがい(生きる指標)にも繋がる,, ,
【介護】ってなんて奥が深く尊い仕事なんだろうって思います。
We are alive because there is value in being alive.
Friday, October 30. 2009