日常レポート
2008.11.28
目に見えない根を
わたしの住み家は道ばたの
アスファルトの小さな
割れ目の中
わたしは人の足にふまれてばかりいる
栄養不足の名もない雑草です
名もない雑草ではあるけれど
人の足にふまれるたびに
涙をこらえて歯をくいしばり
土の中ふかく根を張るんです
いつかくる春の日に
いのちいっぱいの
自分の花を咲かせるために
いまはただ
目に見えない
たくましい根を育てるんです
【相田みつを/『にんげんだもの』文化出版局発行より】
~『多くの人は目で見える結果や表現しか気付かないもの』 人生の地面の根の下で、未だ見えない時も、根っこが日々成長していくものです。すぐには成長しません、見えないところでじっくり一生、時間をかけて成長していきます。命の根が色々な苦しみや悲しみに耐えて、深く深く張る事が出来れば、自分の眼(芽)の色が変わり新しく育ち、笑顔いっぱいな大輪の花を咲かせる事が出来る。そしてそれに気がついてくれる人がきっといる事でしょう~